平均年齢を上げ隊

流石にこれはちゃんと描き直すよ?
ラプラス♂
昨日書いた、おっさんラプラス案。面倒だからって写メで済ませて御免なさい。画質ェ…
エロかわいいおっさん目指す!とか言っておいて、結局は普通っていうね。それがあもクオである←
個人的にはもうちょっとこう…何だ。野性的とでも言うの?そういった雰囲気が理想なんですが…そこら辺はおいおい。

文章のターンがきたっぽいです。何でこういう時に限って…!
久々に俺の愛用のポメラたん(赤)が火を吹いております。軽いし使いやすいしいいよねコレ。
ネタと勢いさえあれば、案外絵を描くより楽なのでちょっとこの流れに乗れると!イイナ!
うん…漫画描けないからね。凝ったネタなら文章の方が楽なのね。画力無さ過ぎワロタ

バトンやるやる詐欺になってるなぁ…と自覚はしている。自覚は←
溜めてるって言っても、期間が長いだけで本数は少ないんですけどね。
今あるのがーっと…
・麻巳さんと雛桜さんからオリキャラ対談バトン(ヴィヴィ&ヴィル)
・どみさんからキャラ口調バトン(ぷちゃる)
の2本なんですけれど。もし取りこぼしとかあったらこっそり教えてやって下さいまし…


さて、追記に文章。
轆轤(ロクロ/サマヨール♂)
折鶴(オリヅル/サマヨール♀)
シルト(ベトベトン♂)
のこ宅のティーナさん(チリーン♀)
が出ております。
長くなりそうだから程良く削った→gdgdな流れになった→削った筈なのにまだ長かった。…あれ?
内容としては、爺を泣かせたかった。そんだけ!達成はしたけどなんかびmyゲフンゲフン!
それにしたって、すっかりのこんちの子を事後承諾で借りるようになったあもなのであった…←
のこの所と絡んでる子に関しては、世界観設定とかも曖昧でして。ものによっては切り離して書く方が難しいレベルだったりしちゃうんですね。すっげ普通に同じ町内で暮らしてる設定だよ!
店長とか35とかは、ウチっていうか向こうの世界観設定に近いんじゃないのかな?元々ウチの世界観設定も緩いけど。


「うーん…」
ガラガラと大きな音と共に、暗い部屋へ朝日が射し込む。
ぼんやりとした視界。窓辺に立つ人影。
「おーい」
「んー…」
「おいって」
「うー…」
「じーさん。朝だぞー」
「…はっ!」
何度も声を掛けられて、やっと轆轤の目は覚めたようだ。
布団から上体を起こし、窓辺に立つ人物――シルトを見る。
一瞬驚いたが、よくよく思い出してみれば彼は昨日の夜遅くに帰ってきたのだったか。3,4日の短い間だが、貴重な里帰りである。
轆轤はまだ少しだけ眠そうな声で、シルトに言う。
「あぁ…シルト。おはよう」
「おはよう。ほら、さっさと顔洗ってこいよ。朝飯作ったから」
「はいはい」
「…年寄りが朝に強いって、アレ嘘なんじゃねぇの…?」
「うーん…私に限ってはそうかもね」
シルトの小言に微笑んで答え、轆轤は洗面所へと向かう。
とてとてと廊下を進み、洗面所への角を曲がり掛けたところで、向こう側から人が飛び出してきた。
「きゃっ!」
「おっと。…ティーナさん、おはよう御座います」
「あ…おはよう御座います、轆轤さん」
シルトに同伴してきた、ティーナである。
彼女もシルトに起こされたのだろうか。髪にはまだ寝癖の跡が残っているようだ。
「ティーナさんも、今起きたんですか?」
「はい…シルトさん、朝から元気ですよねぇ」
ふあぁと小さく欠伸をし、ティーナは轆轤に言う。
「もう朝御飯できてるみたいですし、先に行ってますね」
「ええ。私もすぐに行きますから」
「はーい」
軽く頭を下げ、ティーナは居間へと歩いていく。
その後姿を見送ると、轆轤は小さく微笑んで洗面所に向かった。

******

「いただきます」
「いただきまーす!」
「いただきます。…あ、シルト。醤油取ってくれるかな?」
「はいはい」
朝食の時間。全員揃って手を合わせるのが、この家での決まりらしい。
実家に戻って張り切っているのか、シルトの作る料理も朝から一段と気合いが入っている。
「んー!美味しーい!」
幸せそうに箸を進め、ティーナはみるみる内に皿を綺麗にしていく。
「おやおや。ティーナさんはよく食べるんですねぇ」
「はい!ちゃんとした食事は健康の元ですから!」
「ティーナ。その言葉、じーさんによく言い聞かせといてくれよ?放っとくとすぐに食事抜くから」
「はは…言い返せないね」
少し困ったように笑い、轆轤は箸を動かす。
一口、また一口と食べる度、轆轤の顔に笑みが零れる。
「…轆轤さんも、いい食べっぷりじゃないですか」
「ん…そうですか?」
「まぁ、全部じーさん好みの味付けだしな」
薄く笑みを浮かべ、シルトは言う。
「流石、ばーさんのレシピだよな」
「?ばーさん?」
聞き慣れない言葉に、ティーナが首を傾げる。
「シルトさん、お婆さんもいらっしゃるんですか?」
「あー…何て言うの?いるっつーか、いたっつーか…そもそも会ったこと無いし?」
「え?」
盛大に疑問符を浮かべるティーナ。
そんな彼女に、轆轤が説明する。
「ばーさんっていうのは、私の妻のことですよ。じーさんとばーさんでお似合いでしょう?」
「そうですねー…って、轆轤さん、奥さんいたんですか!?」
まるで初耳である。
「私、聞いたことありませんよ?」
「そりゃ、言ったこと無いからな」
「妻といっても、随分と昔に亡くなりましたしね」
「あ…そうなんですか」
少しだけ申し訳なさそうな顔をするティーナ。
それに気付いているのかいないのか、轆轤はのんびりと立ち上がって居間の端に置かれた箪笥へと歩み寄る。
「えーと…あ、これこれ」
轆轤は箪笥から1枚の写真を取り出し、ティーナの前に差し出した。
「これが私の妻ですよ」
「へぇ…綺麗な方ですね」
「でしょう。自慢の妻ですよ」
「朝っぱらから惚気んなよな…」
随分と古ぼけた写真だが、移っている人物の顔はよく分かる。
現在とさして変わらない顔の轆轤と、その側にぴったりと寄り添う女性。
「奥さん、なんてお名前なんですか?」
「折鶴といいます」
「折鶴さん、ですか…」
「料理が得意な人でね。シルトの料理も、ほとんど折鶴の遺したレシピで作ってるんですよ」
「え、そうなんですか?」
「そうなんだよ」
近所でも評判の、シルトの料理。
その意外な出所判明である。
「っつっても、俺の技術じゃまだ上手く作れないのとかあるしなー…ばーさん、よっぽどの腕前だぜ?」
「シ、シルトさん以上だなんて…信じられない…!」
「まぁ、シルトも家庭料理くらいなら立派に味を再現してますけどね。でも、本気を出した折鶴にはかなわない…かな」
「多分な。ばーさんのレシピ、凄いもん」
「す、凄い…!」
まるで拝むように折鶴の写真を見るティーナ。
それが面白いのか、轆轤は笑いながら続ける。
「折鶴はとにかく強引な人で。幼い頃からの付き合いなんですけどね、いつも私の後を付いてきては『轆轤さんのお嫁さんになる!』なんて言ってました」
「わぁ。可愛いー」
「おかげで、女性が近寄ってくると全員追い返してましたけどね」
「えっ」
「仕事のお客さんが女性ってだけで、仕事場まで乗り込んできて。あの時は大変だったなぁ…」
「す、凄い人なんですね…」
「ティーナそっくりだな」
「わ、私そんなことしてないもん!……たぶん」
「…多分ねぇ」
シルトは、白々しいとでも言いたげな視線をティーナに送る。
ティーナは若干言葉に詰まるが、御飯をかき込んで無理矢理誤魔化した。
そのやり取りに、轆轤が笑う。
「2人とも楽しそうだね。仲がいいのは良いことだよ」
「はい!私とシルトさん、とっても仲いいですよ!」
えへん、とティーナが胸を張る。
その動作に、轆轤は懐かしそうに目を細めた。
「…ティーナさんって、折鶴に似てますねぇ」
「え、そうですか?」
「ええ。爺と孫って、女性の好みも似るんでしょうか。如何思う、シルト?」
「俺が知るかよ。ってか、じーさんの好み知らねぇし」
「私の好みは、言ってみれば折鶴だよ?」
「ここでも惚気るか、じーさん…」
「いーなー。シルトさんも惚気て下さいよー」
「ティーナ…お前は俺に何を求めてるんだ?」
「あはは」
シルトとティーナのやり取りに、轆轤が笑う。
実に和やかな空気で、朝食の時間は過ぎていった。

******

「…暇ー」
小さく呟き、ティーナはぱたぱたと手足を動かす。
轆轤は仕事、シルトは家事で忙しく、ティーナはする事がなく暇なのだ。
「んー…轆轤さんの邪魔はできないし、シルトさんのお手伝いでも…でも、邪魔しても悪いなぁ…でも、シルトさん掃除は苦手だし…」
もだもだと悩んでいたが、何もしないよりはマシだろう。
「とりあえず、掃除でもしようかな」
そう決めると、ティーナは掃除用具を探しに家の探索を始めた。

「んー…此処じゃなーい」
1つ1つ扉を開け、部屋を確認していく。
轆轤の家は、シルトの店兼自宅より一回りは大きい。おまけに間取りも知らないとなると、掃除用具を探すだけでも案外手間だ。
「こっちは違うし、この部屋は確かシルトさんのだよね?あとは…あの奥かな?」
廊下の突き当たりにある扉。ここはまだ中を確認していない。
「物置でありますように……えいっ!」
扉に手を掛け、一気に開く。
部屋の中は、埃臭い空気で満たされ、大量の物が山積みになっている。
「…当たり!流石私!」
これが最後の部屋だと言うことは完全に棚に上げ、ティーナは喜ぶのだった。

「えっとー…掃除用具はっと」
きょろきょろと押入の中を見回すと、掃除用具はすぐに見つかった。
しかし、ティーナは掃除用具の在処よりも押入の中が気になるらしい。
不要な物を片っ端から詰め込んでいるのだろうか。全く整理されている様子はなく、一言で言えば汚い。
「…掃除苦手なところも、似てるのかなぁ。シルトさんと轆轤さん」
小さく溜息をつき、ティーナは押入の整理に取り掛かった。

「これはあっち。これはそっち。これはー…さっき同じのあったよね?纏めておこうっと」
ガタガタと物を動かし、整理していくティーナ。
見れば、完全に壊れた物まで置いてあるようだ。物持ちがいいと良うより、単に捨てられないだけのようである。
「轆轤さんも、案外だらしないんだなぁ……あれ?」
小さな箱を手に取り、首を傾げる。
埃を被ってはいるものの、随分と綺麗な装飾が施された箱だ。
「…何か大事なものでも入ってるのかな?」
パッパッと埃を払い、箱の蓋に手をかけるが、開きそうにない。
よく見れば、箱の側面に小さな鍵穴が付いている。
「…鍵なんて、無いよね?」
きちんと整理し、綺麗になった物置。
その何処にも、この箱の鍵らしきものは無かった。

******

轆轤の仕事場にて。
小さな細工物を作る轆轤に、ティーナは声を掛ける。
「轆轤さーん」
「……」
「ろ、く、ろ、さーん!」
「…おや、ティーナさん」
外見上は若くとも、やはり歳のせいか耳は遠いらしい。
大声で呼んで、やっと轆轤はティーナに気付いた。
「如何かしましたか?」
「あの、これ…」
ティーナは先程見つけた箱を取り出し、轆轤に見せる。
「…おや。ティーナさん、これを何処で?」
「押入の奥にあったんですけど…鍵が無くて開かないんですよ」
ティーナに箱を渡され、轆轤はじっくりと眺める。
「…これ、まだ残ってたのか…」
「あの…この箱、何なんですか?」
ティーナが訪ねると、轆轤は少し懐かしむような目をして言う。
「ああ…これは、昔私が折鶴に贈ったものですよ」
「折鶴さんに?」
「ええ。てっきり、もう捨ててしまったと思ってたんですが…押入の奥に、ねぇ」
うんうんと頷くと、轆轤は箱の鍵穴に目を向ける。
「ええと…鍵が掛かってるんでしたっけ?」
「はい。押入の中には無いみたいなんですけど…」
「ちょっと待ってて下さいね。この程度の鍵なら…」
轆轤は仕事机の上から細い錐を取り上げると、鍵穴に差し込んだ。
ちょいちょいと動かすと、カチリと小さな音がする。
「はい、開いた」
「…轆轤さん、器用ですね」
「まぁ、職人ですから」
にこりと笑って、轆轤は箱の蓋を開いた。
箱の中に入っていたのは、古い日記帳が数冊。
「日記…?」
「……」
そっと日記帳を取り出し、轆轤はページをめくる。
中には、見るからに几帳面そうな文字がびっしりと並んでいた。
「轆轤さん」
「これは…折鶴の日記ですね。この字は間違いない」
轆轤は他の日記帳も取り出し、日付を確認していく。
どうやら数年分あるようだが、最後の日記帳は中途半端な日付で終わっていた。
「あれ…ここまでしか書いてないや」
不思議そうにティーナが呟くと、轆轤は静かな声で言う。
「…この頃ですね。折鶴が亡くなったのは」
「あ…!」
「日記を書いているのは知ってましたが…亡くなる直前まで、書いてたのか…」
日記帳を見詰め、轆轤は呟く。
心なしか声は震え、いつも浮かべている笑みも見当たらなかった。
「あの、轆轤さ…」
「ティーナさん」
ティーナが声を掛けようとするが、先に轆轤が口を開いた。
「折鶴の日記、見つけてくれて有り難う御座いました」
「…いえ…」
「おかしいですねぇ…もう随分と昔のことなのに、こうして日記を読むとまるで昨日のことみたいだ」
「……」
「折鶴には怒られちゃいそうですけど。後で読んでみますかねぇ」
「…あのっ…!」
「はい?」
「…えっと」
何か言いたいのに、何と言えばいいのか分からない。
ティーナが困っていると、轆轤はやんわりと笑ってティーナの頭を撫でた。
「…轆轤さん?」
「ティーナさんは、優しい方なんですね」
「…えっと」
「…シルトの事、よろしくお願いします」
「…はい」

******

「それじゃあ、失礼します」
「はい。掃除、頑張って下さいね」
ティーナが退室した仕事場。
1人になった轆轤は、改めて折鶴の日記帳を開く。
「…今日は、新しい料理を作りました。轆轤さんも喜んでくれて、嬉しかった」
ゆっくりと声に出して読んでみる。
「今日は、轆轤さんのお仕事が忙しかったみたい。構って貰えなくてちょっとつまらなかったけど、仕事中の轆轤さんも素敵だなぁ。…おやおや、どこもかしこも私のことばかりだ」
読む度に思い出される当時の光景に、自然と轆轤の頬が緩む。
しかし、段々と読み進めていく内にその声も表情も強ばっていく。
「…少し体調が悪い、みたい。疲れちゃった、かな?」
「何だか体が痛む…け、ど。轆轤さんに、心配掛けられない…よ、ね…」
「最近…立つのも、やっ…と。でも、明日はろく、ろさんとの…記念日だか、ら。おいし…御飯、作ら、いと…」
ここで、日記は終わり。
バサリと音を立てて日記が床に落ち、轆轤は両手で顔を覆う。
「…折鶴。君は、最期まで私のことばかりだね」

もしも君がここにいたら、今の私を何て言うんだろう?

******

「シルトー」
「ん?何だよじーさ…って!おい、如何した!?」
轆轤の声に振り向き、シルトは驚いた声を上げる。
轆轤の目は赤く腫れ、心なしか疲れているように見える。
「あぁ…大丈夫。何でもないよ」
「何でもなくはないだろ…」
気になるようだが、深く追求はしない主義らしい。
シルトは心配を他所にやり、本題に入る。
「で、何の用だ?」
「あ、うん。まだ夕飯は作ってないよね?」
「夕飯どころか、昼もまだだな」
「ならよかった。シルト、今日はこれを作ってくれないかな?」
「ん?」
轆轤は折鶴の日記帳を取り出し、シルトに見せる。
開かれたページには、結婚初日に折鶴が作った料理が書かれていた。
「…この献立?」
「久し振りに食べたくなっちゃってね。いいかな?」
「んー…あぁ、これなら作れるな」
シルトはざっと日記に目を通し、内容を確認する。
「…これね、結婚初日に折鶴が作ってくれた料理なんだ」
「…へぇ。ばーさんが」
「あの頃は、まだシルトくらいの腕前だったかなぁ。懐かしい」
「おいおい…まるで俺が下手みたいに言うなよ。新婚で俺くらいって、相当上手いぜ?」
「…シルトもなかなか言うよね」
「事実だからな」
フンッと笑うシルトに、轆轤も思わず頬を緩める。
ポンポンと頭を撫で、日記帳を渡した。
「それじゃあ、頼んだよ」
「ああ。楽しみにしとけよ」
受け取った日記帳をぱらぱらとめくるシルトを背に、轆轤は仕事場へと戻っていった。

******

「じーさん、ティーナ。夕飯できたぞー」
「はーい!ごっはん!ごっはん!」
「おや…もうそんな時間かい?」
シルトに呼ばれ、ティーナと轆轤が食卓へとやってくる。
机の上には、やたらと気合いの入った料理の山。
「…すっごーい。ご馳走じゃないですか」
「誰が凄いってんなら、ばーさんが凄いな。よくもまぁこんなもん平然と作るよ…」
「はは。ご苦労様、シルト」
「じーさん、さっきの訂正。新婚のばーさん超料理上手い」
「まぁ、折鶴だからね」
「あ、これも折鶴さんのレシピですか?凄いなぁ」
目の前のご馳走に感想を述べながら、各々席に着く。
「はい、手を合わせて。いただきます」
「いただきまーす」
「いただきます」
シルトの号令によって、食事が始まった。

「おいひー」
「ティーナ、口元にソース付いてる」
「むぐっ!」
「はは。あわてなくても、沢山ありますから」
料理を口に運ぶ度、轆轤の胸中には懐かしさがこみ上げてくる。
当時に食べた折鶴の料理と、同じ味。
「…うん。シルト、上手になったね」
「まぁな」
「…んー?」
にこにこと轆轤がシルトに話しかけていると、その脇でティーナが首を捻った。
眉間にしわを寄せ、シルトに言う。
「シルトさん。このお料理、ちょっと焦げてませんか?にがーい」
「ん?どれ」
「これー」
ティーナが皿を指さし訴えるが、シルトは涼しい顔で「ああ」と頷いた。
「それはいいの。焦げてないと意味ないんだよ」
「え?如何してですか?」
「そりゃ、じーさんが食ってみれば分かる」
「私が?」
突然名前を出されて驚いたものの、轆轤は料理に箸を伸ばす。
一口食べて、大きく目を見開いた。
「シルト。これ」
「ばーさんの日記にさ、この料理だけちょっと焦がしたって書いてあったんだよ。如何だ?この完全再現」
「うん…あの時と一緒だよ。焦げ具合も完璧」
「よし。流石俺だな」
満足そうに胸を張るシルト。
それを微笑ましそうに見ながら、轆轤はひょいひょいと料理を食べ進めていく。
懐かしい妻の味に、自然と涙腺も緩む。
「…じーさん」
「…おや。歳をとるとすぐこれだ」
恥ずかしそうに笑いながらも、拭う気は無いらしい。
「…シルト」
「ん?」
「有難う」
「別に、大したことねぇよ」
「大したことだと思うけどね。だって、凄く美味しい」
「はい。ほっぺた落ちちゃいそうです」
「ティーナは食べ過ぎて太らないようにな?」
「……」
「はは」
暖かい空気に、轆轤は優しく目を細めて笑った。

******

「…でね。シルトの料理の腕前、随分と上がってたよ。その内、君のことも追い越しちゃうかもしれないね」
深夜、自室にて轆轤は折鶴の仏壇に向かって話しかける。
「シルトとティーナさんを見てると、昔の私達をつい思い出すんだ…君はいつもいつも強引だったけど、今思えば随分と可愛らしいものだよ。あ、そういえば君の日記読んじゃった。御免ね?うん、そっちに逝った時に怒られる覚悟はできてるよ…」
くすくすと笑い、轆轤は折鶴の遺影と目を合わせる。
「…そっちに逝ったら、かぁ。多分、君はまだ来るなって言うんだろうねぇ」
寂しがり屋ではあるけれど、それ以上に轆轤を優先する性格だったから。
轆轤とシルト達が一緒に食事をしているうちは、少なくとも来いとは言わないだろう。
「…私としては、君に会えるなら是非とも会いたいんだけどな。こっちが会いに逝けないなら、せめて夢に出てきてくれたりしないかな?…なんてね」
冗談めかして言うと、轆轤はそっと部屋の明かりを消した。
もそもそと布団に潜り込み、小さく呟く。
「おやすみ、折鶴。気が向いたときでいいから、会いに来てくれると嬉しいよ」
夢の中で妻に会えることを願いながら、轆轤は静かに眠りについた。
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橋谷あも

Author:橋谷あも
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