脳内春一番

3月って忙しいね!こんばんは!
ただでさえ平日の睡眠時間足りてないんですが、日中も時期的に忙しくてなんか……常に半分夢見てるような……!?
程々に現実見つつ生きます。


久し振りに文章打ったから、置きにきたんですよ!
エバーノートをダウンロードしてみたんですけど、めっちゃ便利ですね……スマホで書けるから、通勤時間の有効活用ができた!
もうね、平日なんて強制早起きだから通勤時間と寝る前ちょっとしか時間無いからね。こういうの助かります。
さて、文章の方ですが。他所のお子さんお借りしているので気持ちテンション高めです。できるだけ削ったから、長さは程々だと思う。
一応見直したんですけど、誤字脱字とかイメージ違うとかあったらほんと……書き直しますのでそっと指摘して頂ければ……!
かとさん宅の北斗さん(ガラガラ♀)はじめ、数人お子さんお借りしております。書かせていただき有難う御座いました!



ここ最近、町外れの道に『誰か』が出るらしい。
誰かは分からないよ、だってその『誰か』は日が沈んでからしか現れないんだ。暗くて顔なんか見えやしない。
その『誰か』はね、一人で道を通る人がいると、声をかけてくるんだってさ。もしもその声に応えたら……


「呪われる……とか?それとも、あの世に連れて行かれるとかでござるか?」
「さぁさぁ、どうでしょうねぇ?あっしも噂を聞いただけ。そんな『誰か』さんが実在するのか、真偽の程は分かりゃしませんぜ」
「随分と物騒な話だな」
出掛ける間際に聞こえた話に、足を止める。
盛り上がっているところに水を差すようで少し悪いとも思うが、峰打と影踏の話す内容に少しばかり眉間に皺が寄った。
夜道に現れる『誰か』は、最近ひっそりと流れている噂らしい。
一人歩きする人に声をかけては襲いかかってくる『誰か』。正体については、やれ幽霊だ化物だ、いや地元の不良だと色々囁かれてはいるが、今のところはっきりしていないそうだ。
「いきなり通行人を襲うのは関心しないな。もし女性や子どもが被害に合ったら大変だぞ?」
「そ、それはそうでござるが」
「まぁ、あくまでも噂ですからねぇ。夜道にゃ気を付けろって、教訓とでも思って聞いてりゃいいんじゃないですかい?」
教訓、ねぇ。確かに夜道に危険はつきものだが。随分とホラー染みた教訓もあったものだな、と正直思う。
「おぬしも、これから出掛けるでござるか?もうすぐ日が暮れるでござるが……」
「ああ、ちょっと体が鈍ってきたからな。軽く走り込みでもしてこようかと思って」
「おやおやぁ。『誰か』さんにゃあ、気を付けなせぇよ!なんでも、気に入られると取り憑かれるって話だ」
「私がそんな『誰か』とやらに負けるわけ無いだろう?」
仮に出会ったとしても、そこらの腕自慢程度になら負けない自信がある。
心配しているのか、それとも期待しているのか。峰打と影踏に見送られつつ、私は走り出した。
空は日が沈みかけ、橙から濃紺へとゆっくり色を変えていく。


******


「ちょっとちょっと、そこのアンタ」
走り込みの途中、ふいに声を掛けられて立ち止まった。
すっかり日も暮れ、人気の無くなった並木道。私の他に誰かいる気配はしない。いや、しなかった筈だ。つい先程まで。
驚いて振り返ると、そこには細長い棍棒と、ヘルメットが特徴的な男が1人。一体、何時の間に私の背後に?
「そう、アンタだよ。うっわ、驚いた顔しちゃってさぁ!綺麗な顔が台無しだぜ?」
早口で言って、男はケラケラと笑う。
「……何か用か?」
明らかに怪しいが、だからといって見た目で判断するのも悪いだろう。
そう思って、とりあえず当たり障りの無い事を言ってみたが、男は聞いているのかいないのか。口元に貼り付けたような笑みを浮かべている。
「うんうん、良いね良いね!聞いてた通り!アイツに比べて鋭い感じがしてオレとしては嬉しいねぇ!」
「あ、あいつ?」
「アイツはアイツでさ、期待はできるんだけどよ。ちょっーとノリが悪いっていうか?本気出してくれなくてさぁ、手ごたえ無くて寂しかったんだよねぇ。ね、ね、アンタちょっとオレと戦ってみる気とか無い?」
男の笑みが深くなる。なんだか嫌な予感がした。
こういう時は、無理に関わらない方が良さそうだ。
「……遠慮しておくよ」
「えー。良いじゃねぇか、ちょーっと戦るだけだぜ?」
「私は暇じゃないんでな。何処の誰かも分からない相手と遊んでるような……」
ここまで言って、ふとある考えに行きついた。
日が暮れた道に1人、どこからか現れた、何処の誰かも分からない……『誰か』?
「……お前、まさか噂の『誰か』か?」
「は?噂?……あー、何か最近そんな話聞いたかも。うん、それ多分オレじゃね?」
あっさり認めた。
峰打、影踏。どうやら『誰か』は実在したようだぞ。しかもかなりの変人だ……


「で、どうする?戦る?戦る?」
「………………」
「オレとしては、アンタ結構いい線いってそうだし?そこそこ楽しめるかなーと期待してるわけよ。どう?ちゃちゃっと一戦」
「……………………」
さて、どうしたものか。
噂の『誰か』の正体だというこの男、さっきから私の後を付いてきている。しかもずっと喋り通しだ。
誰かを襲う前に、ここで倒しておくべきか?しかし、素直に戦いに応じるのも……
身のこなしからして実力はありそうだし、昼間の手合わせなら私も受けてたったのだろうが。こんな状況ではな……
考えながら走っていると、いつの間にか男の気配が消えていることに気付いた。
諦めて帰ったか……そう思い、肩の力を抜いた直後。
「油断は禁物だぜ?お嬢さん」
「っ!?」
目の前に棍棒が立っていた。正確には、地面に突き刺さっていた、と言うべきか。
いつの間にか先回りしていたらしい男は、私の進路を塞ぐように両手を広げて笑う。
「ほらほら、準備運動はもういいだろ。あったまったところで、いい加減オレと戦ろうぜ?もう待ちくたびれちまった!」
「な……」
「つーか、もう待てるかっての!怪我したくなけりゃ、精々頑張ってくれよな!!」
言うが早いか、男が地面から棍棒を引き抜いた。
流石に、大人しく殴られるつもりはない。私も咄嗟に構えを取った。
「ま、アンタも楽しんでくれよ!」
「楽しめるわけないだろうがっ!」
本当に、何なんだこの男は!?


結論から言うと、この男はなかなか強い。
勘に頼った戦い方をするタイプだろうか?策を練ろうにも、正面から来たり急に気配を消したりと動きが読み辛い。
それなら、ただひたすら攻撃を叩き込んで、ごり押しした方が早い!
「いいねいいねぇ!アンタ楽しいぜ!」
「あんまりお喋りだと、舌を噛む、ぞっ!」
「ありゃ、心配してくれんの?やっさしいねぇー!惚れちゃいそう!」
「抜かせっ!」
互いの武器がぶつかり合う度、心底楽しそうな声を上げる。根っからの戦闘狂とは、こういうのをいうんだろうか?
鍔迫り合いの状態で、睨み合う。といっても、向こうはヘルメットで顔が見えないんだが。
「あー、クソッ!なんでもっと早く来なかったんだよオレ!めっちゃ楽しい!最高!」
「手加減しておきながら、どの口が言ってるんだ!」
「うっわ、マジで?バレちった。でもよー、そっちも本気じゃないっしょ?ねぇ、北斗ちゃん?」
「っ!!!」
男を突き放すように武器を振り上げ、無理矢理距離を開けた。
おい、今、私の名前を呼んだか?呼んだな?名乗った覚えなんて無いのに!!?
混乱のあまり一瞬隙が生まれたが、攻撃されることはなかった。
代わりに、妙に親しげに名前を繰り返される。
「北斗ちゃん、あー待てよ、北斗さんが良いか?歳上?って、女に歳訊くなって師匠言ってたっけ。やっべ、今のナシ!よし、北斗ちゃんでいこう!」
「お、おい」
「あ?」
「お前……何故私の名前を知っている?」
少し気味が悪いが、スルーするにはあまりにも気になり過ぎる。
私の疑問に、男はさも当然といった風に答えた。
「そりゃ、探してたからに決まってんだろ?最低でも名前くらい知らなきゃ、人探しなんてできっかよ」
「探される覚えは無い!」
「でもよぉ、アンタなかなか有名人だぜ?強くてかっこいいお姉様ーってな」
「は、はぁ……?」
初耳だ、そんな話。
「会ってみたくて戦ってみたくて、オレとしては珍しく待ち伏せまでして?ようやく見付けたんだよ」
「待ち伏せ?お前、まさか」
「ちょーっと待ち伏せ期間長すぎて、変な噂になったみたいだけど」
まさか、私を探すためだけに通行人に襲いかかっていたのか?
「あ、そこそこ強そうなヤツにしか声掛けてねぇからな?オレのこだわり!ま、ほとんど逃げたか弱いかだったけど!」
さらっと言い放つ男に、もはや怒りを通り越して呆れてきた。よくもまぁ、そんな理由でそんなことができたもんだ!
「お前なぁ……!」
「あ、オレはラッシュっつーの。今後も長い付き合いになりそうだし、覚えといてくれな」
男……ラッシュは言うだけ言って、ひょいと棍棒を肩に担いだ。もう戦う気は失せたらしい。
「今後?どういう意味だ?」
「時間掛けて見付けたんだ、時間掛けて楽しみたいだろ?今日のはほんの挨拶!次からはちゃんと本気でやるから、楽しみにしとけよ!」
「あ、おい!待て!」
「待てだって!北斗ちゃん、なかなか情熱的ィ!別に、逃げやしねぇよ。またすぐに会うんだ、首を洗って待ってな!」
現れた時と同じようにケラケラと笑うと、ラッシュは闇に紛れて消えてしまった。

余談だが、この日を境に『誰か』の噂は町から聞こえなくなったらしい。


******


「……って事があってさ。大丈夫だとは思うけど、万が一のことも考えて、気を付けてくれ」
『……』
「ん?南、どうかしたのか?」
翌朝、峰打達に噂の真相を伝え(心霊現象を期待していたのか、少しだけ残念そうだった)、ついでに南にも連絡を取った。
あの戦闘狂のことだ。私だけでは飽き足らず、仲間や親戚にまで手を出すかもしれない。そうなる前に、対策はしておかないとな。
『……あのさ、北斗』
受話器の向こうから聞こえる南の声は、気のせいだろうか、普段よりも困惑した様子だ。
「ああ、何だ?」
『それ、そのラッシュって奴。……俺、知ってるかも』
「え……本当か!?」
まさか、もう南の所に行ったのか?いやでも、ここからだと相当距離があるか。
「どういうことだ?」
『少し前に、俺も襲われたんだ。「見込みがある」って言って、しばらく付き纏われたんだけどさ、ずっと逃げ回ってたらそのうちどっか行ったみたいで』
「あー……成程な。その足でこっちに来たってことか」
そういえばラッシュの奴、アイツがどうのとか何とか言っていた気がするな。あれは南のことだったのか。
『あ、その件だけど』
「何だ?」
『もしかしたら、俺のせいでラッシュが北斗の所に行ったのかもしれない』
「……は?」
『深い意味は無いんだけどさ、ぽろっと北斗の名前出しちゃったことがあって……その時のラッシュ、北斗に興味あったっぽかったから。もしかしたらと思って』
「お、お前が原因だったのか……!?」
まさか、身内を守るつもりが先に身内に犠牲にされていた……だと……!?
予想外の言葉に固まってしまった私に、南がすまなさそうに言う。
『うん、大半は俺な気がする……ごめん。北斗なら大丈夫だとは思うけど、気を付け「はいはい、南くんってば喋り過ぎ!」
声と同時に手が伸びて来て、ブツリと電話が切られた。
驚いて手の主を見れば、予想通りというか他にいる筈がないというか。まぁ、当然ラッシュがいた。
「おっはよー、北斗ちゃん」
「おまっ……!いきなり何するんだ、電話中だぞ!」
「うんうん、南くんと話してたろ?アイツもねー、本気出せばいいのに出してくれなかったんだよね!だからオレもつまんなくなって、北斗ちゃんの所に来ちゃったわけよ。あ、オレ浮気はしない主義だから大丈夫だぜ?基本的に追っかけるのは1人って決めてんの。今更南くんと戦りに行こうとは思わねぇからさ!ま、惚れっぽいのは認めるけどー」
「誰もそんなことは聞いてない。というか、まずは電話を切った事を謝るべきだろ!」
「あ、ゴメンゴメン」
まるで謝る気が無いな、この男。そもそも、何かに対して悪いと感じることがあるんだろうか?
朝から早速ではあるが、いくらなんでもこんな奴を放置するわけにもいかない。とりあえず、用件くらいは訊いておくか。そして早めに追い返そう。
「で、今日の用件は?」
「戦ろう!」
「またそれか!」
「駄目?」
「昨日も言ったろう、お前と遊んでる暇は無い」
「オレだって、もう遊ぶ気はねぇよ。今日からは本気で戦る気だぜ?」
「ったく……」
「北斗ちゃんの本気、めっちゃ見たくてさー。もうコレ完全に惚れたわ、オレの中でトップ3に入る勢いで北斗ちゃんイケてる!」
「これは褒められてるのか?全然嬉しくないんだが……」
「褒めてる褒めてる!」
ケラケラ笑うラッシュに、軽く眩暈を覚える。

『誰か』が幽霊という噂は嘘だったが、気に入った相手に取り憑くというのは本当だったみたいだ……
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橋谷あも

Author:橋谷あも
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