本日2回目

1日に2回とか、何年振りだ……!?
追記に文章。
黒狼さん宅のアロンジェさん(★ミロカロス♀)をお借りしています。ロイアロ!
ドレークさんと、キルケゴールさん、アルビダさんもほんのちょっぴりですがお借りしています。
ツイッターに垂れ流したネタを纏めた感じなので、そんなに目新しいものは無いかもしれませんが、暇潰し程度にして頂ければ幸いです。
保存転載等は黒狼さんのみご自由にどうぞ。書かせて頂きまして、有難う御座いました!


そして毎度のことながら誤字脱字は以下略


「           」
「        」
ああ、まただ。
物資の補給を目的に降り立った港町。絶対に一人になってはいけないと、あれ程言われていたのに。人混みに流され、仲間を見失い、気が付けば町の真ん中で立ち尽くしていた。
色違いのミロカロスなんて、なかなか目にするものではない。しかも若い女性が一人きりというこの状況。
どうして私を見ているんですか、そんな目で見ないでください。
何を言っているんですか、色のことですか。
近寄らないでください。こわい。こわい。こわい。
外敵から守ってくれる人もいない、自分一人でろくな抵抗もできない。それなのに、知らない誰かが寄ってくる。
「              」
「                   」
恐怖と嫌悪感に支配されて、目の前の人が何を言っているのかももうよく分からない。ただ、決して快いものではないと、それだけは確信できた。
早くこの場から逃げ出したくて、一歩、また一歩と後退る。でも、相手も同じだけ距離を詰めてきた。逃げられない。
「          」
ぬっと手を伸ばされ、指先が眼前に迫ってくる。
嫌!嫌!嫌!!!
あまりの恐ろしさに、きつく目を閉じた。


******


「……?」
予想していた不快な感覚は、何時まで経っても訪れることは無く。不思議に思って、アロンジェは恐る恐る目を開いた。
目の前には、先程自分に声を掛けてきた見知らぬ男。しかし、不躾に伸ばされていた手はきつく捻り上げられ、その顔は苦痛に歪んでいる。
「え……!?」
「お前、女ビビらせてんじゃねぇよ」
ぎり、と再度腕を捻られ、男は道に放り投げられた。そのまま転がるように逃げていく男を見て、アロンジェはへなへなとその場に座り込む。
「あ……」
助かった。
その事実に安堵し、ほっと息を吐く。それと同時に、誰かに助けられたんだということに気が付いた。もしかして、ドレークさんが見付けてくれたんでしょうか?それともキルケゴールさん?
仲間に礼を言おうと、アロンジェが顔を上げる。しかし。
「おい、大丈夫か?」
そこにいたのは、海賊船の仲間などではない。見知らぬトリミアンの男性だった。


仲間が助けに来てくれたのだと思ったのに。この人は誰だろう?
衝撃を受けて言葉を失うアロンジェに、トリミアンの男性は心配そうに尋ねる。
「どうした?どこか怪我でもしてるのか?」
「え……あ、いえ。大丈夫、です」
途端に我に返り、アロンジェは小さく頷いた。
トリミアンの男性はアロンジェに視線を合わせる様に座り込むと、子どもに言い聞かせるように言う。
「気を付けろよ?ここら辺は、ああいう変な連中も多いんだ。お前、他所から来たんだろ?そんな女が一人で歩いてちゃ危ねぇよ」
「は、はい……」
「誰か連れは?いないのか?」
「仲間と、一緒だったんですけれど……はぐれて、しまって」
「そうか、そりゃ大変だ。……立てるか?」
男性が立ち上がりそっと手を伸ばすが、アロンジェはその手を取らなかった。いや、取れないと言うべきだろうか。先程の件ですっかり腰が抜けてしまい、どうにも立ち上がれそうにないのだ。
「えっと、あの」
「ん……ああ、悪い。あんな目にあった直後に、嫌だよな」
手を伸ばさないアロンジェを、どう受け取ったのか。それは分からないが、男性は嫌な顔はせず手を引っ込めた。そしてそのまま周囲を見回し、大声で誰かを呼ぶ。
「キュリー!ちょっとこっち来い!」
男性が呼ぶと、間もなく人混みの中から黒い影が飛び出してきた。
やってきたのは、黒い髪に白い肌の少女。一瞬何かと思ったが……もしかして、この少女は色違いのトリミアンだろうか?
キュリーと呼ばれた少女は、男性とアロンジェを交互に見ると、少し呆れた様子で男性を小突いた。
「兄さん、女の人を怖がらせるなんて最低ですよ?ただでさえ顔怖いんですから」
「うっせぇ、顔が怖いのは余計だ」
男性はぐりぐりと少女の頭を撫でると、アロンジェを一瞥して言う。
「キュリー、ちょっとこの人に付いててやってくれ。仲間とはぐれたっていうから、捜してくる」
「え、そうなんですか?了解です!」
「え!?あ、あの!そこまでして頂かなくても……」
慌ててアロンジェが言うが、男性は気にしていないようだ。
「いいって、乗り掛かった舟だ。……悪い、ちょっと我慢してくれよ?」
男性はアロンジェの前に再度しゃがみこむと、ずい、と顔を寄せた。
「っ!?」
アロンジェが驚き身を固くすると、男性は苦笑しながらアロンジェの髪を一房手に取った。すんすんと確認するようにその香りを嗅ぎ、確信を持った様子で頷く。
「潮と、火薬……か?変わった匂いだな。でも分かりやすい」
「え……?」
「仲間の顔、知らねぇからさ。同じ匂いのする奴捜すのが一番早いんだよ。ちょっと待ってな、すぐに連れて来てやる」
言うと、男性はすぐさま駆け出して行った。
後に残されたアロンジェは、呆気にとられた表情のままその背中を見送るばかりである。
「ど、どうしましょう……」
困ったように呟くと、傍らに人が座り込む気配。
視線をやれば、色違いの少女――キュリーがにこにこと笑ってアロンジェを見ている。
「えっと、何があったのかは知りませんけど。兄さんなら大丈夫ですよ、何も悪いことはしませんから!」
「そう、ですか……?」
「はい!ですから、ここで待ってましょう?すぐにお仲間さんに会えますよ」
「え、ええ」
初対面の相手だが……悪い人達ではなさそうだし、何より今は他に頼れる人もいない。
大人しく待つことにして、アロンジェはそっと肩の力を抜いた。


******


「さて、何処にいるんだ……?」
潮と火薬の香り。それだけを手掛かりに、トリミアンの男性は仲間を探し回る。
きっと、向こうも彼女を捜している筈だ。それなら、人通りの多い場所で情報収集しているかもしれない。
そう思って大通りに足を向けると、案の定。
「色違いミロカロスの女の子見なかった!?」
「……匂いとか、要らなかったな」
香りを辿るまでもなく、先程の彼女を捜している男性を見付けた。ドラミドロ、だろうか?服装からして船乗りのようだ。
「なぁ」
「ん!?」
声を掛けると、ドラミドロの男性は勢いよく振り向いた。余程必死らしい、その表情は焦りのあまり険しいものになっている。
「お前、ミロカロスの女の子を捜してるって言ってたよな?」
「そうだけど……もしかして、見たのか!?何処で!?何時!?まだそこにいるか!!?」
がしっと肩を掴まれ、揺さ振られる。
質問攻めにしてくる男性を落ち着かせようと、慌てて口を開いた。
「お、落ち着け!さっき会ったんだ。変な奴に絡まれててよ……無事だったけど。今は俺の妹が傍に付いてる」
「っはー、良かったぁぁ!!!」
安堵の声を上げる男性。念の為にそっと香りを嗅いでみると、彼からも潮に混じって火薬の香りが感じられた。この喜び方と香り、間違いない。本当に彼女の仲間だろう。
「こっちだ、付いて来てくれ」
「どっちだ!?早く!連れてってくれ!!!」
彼女の仲間と確信したからには、早く会わせてやりたい。
そう思い、男性を連れて先程の場所へと大急ぎで戻った。


******


「アロンジェー!無事かー!!!??」
「あ……ドレークさん!」
遠くから名前を呼ぶ声が聞こえて、アロンジェがぱっと顔を上げる。
見れば、こちらに駆け寄ってくるドレークの姿。トリミアンの男性も、その後を歩いて来ている。
「良かった、急にいなくなるから心配したんだぞ!?大丈夫か、怪我とかしてないか?何も無かったか?あー、見付かって良かった!!!」
「すみません、ご心配お掛けしました」
「良かったですね、お姉さん。お仲間さんに会えて」
再会を喜び合うアロンジェ達にそう言うと、キュリーは立ち上がった。そして、丁度追い付いてきた男性に駆け寄っていく。
「兄さん、お疲れ様でした」
「キュリーもな。何も無かったか?」
「はい!ご心配なく!」
「あの!有難う御座いました!!!本当に世話になっちゃって……!」
ドレークが何度も頭を下げて礼を言うと、トリミアンの兄妹はひらひらと手を振って笑う。
「いや、気にすんな。今度からははぐれないようにしろよ?」
「それじゃあ、さようならお姉さん」
「あっ……あの……!」
慌ててアロンジェが声を掛けるが、二人はさっと身を翻すと人の波の中に消えて行ってしまった。
「アロンジェ、早く戻ろうぜ?皆心配してっからさ!」
後ろ髪を引かれつつ、ドレークに促されてアロンジェも歩き出した。


******


「ってなわけでさー!親切な人もいるもんだな!本当に助かったぜ!」
船に戻り、事の顛末を報告するドレーク。
アロンジェ行方不明事件は無事に解決し、やっと海賊船にも平穏が戻ってきた。かに見えたのだが。
「ほう……で、その人達の名前は?改めて礼をしに行かねーと」
「え?」
キルケゴールの言葉に、ドレークが固まる。
「……おい、まさかお前」
「えっとー……悪い!聞き忘れたっ!!!」
「馬鹿野郎!世話になった相手の名前くらい聞いとけ!!」
そう。アロンジェもドレークも、あの兄妹の名前を聞きそびれていたのだ。分かっているのは、背の高い兄と、妹が色違いで「キュリー」と呼ばれていたということだけ。
しょんぼりと肩を落とすアロンジェに、アルビダが励ますように言う。
「そう落ち込まないの。いいじゃない、あの町の人なんでしょう?それなら、ちょっと捜せばすぐに見付かるわよ」
「そう、ですよね……。私、ちゃんとお礼を言えなかったんです。あんなに親切にして頂いたのに」
怖い思いをしていたところを助けてくれた恩人と、ずっと傍に付いていてくれたキュリーちゃん。どうしても、彼等にもう一度会いたい。そして、今度こそしっかりとお礼が言いたい!
「お前等、さっさと町に戻るぞ。何としてでも捜し出せ!」
「了解!!!」
「今度はヘマすんなよ?顔知ってるの、お前とアロンジェだけなんだからな」
「ほら、行くわよアロンジェ」
「はい!」
アロンジェ捜索の次は、トリミアン兄妹捜索作戦の開始である。
ぐっと拳を握って気合を入れると、アロンジェは二人を捜しに一歩踏み出した。
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橋谷あも

Author:橋谷あも
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