ハシタニ冬の剣祭り

リオネル
リオネル(ギルガルド♀)
設定ブログの方にあんまり詳しく書いてないんですが、リオネルは本当は戦闘用の剣だけど、剣舞に使う模造刀のふりをしてる子。よく斬れるけど、ピグマリオン以外には「何も斬れないんですよよー」って言い張ってる。
多分素手でもある程度斬れるけど、本気出して斬る時は腕についてる布が巻き付いて硬化して、剣の代わりになります。

明日ですっけ、ORASの発売日。私は密林予約なので、連休中に届くと思うんですが……土日はドリライ行って完全にテニスクラスタになってくるので、やるのは多分月曜からになりますね。しかも週明けから忙しくなりそうなのであんまり進められないですね。泣いていいか。
特にストーリーに関するネタバレはしないつもりですし、手持ちもRSでのホウエン図鑑にいたポケモンしか使わないつもりですが……一応、新しい擬人化練った時とかはしばらく追記に収納する形にしようと思います。


さて、追記に文章。
くろがみさん宅のブラッドレイさんをお借りしています。ブラッドレイさんとリオネルのお話。先日ご本人には送らせて頂いて、その時のものと内容は変わらないです。
自分でもびっくりしたんですけど、今回は読み返してみても誤字脱字見つかりませんでした!気付いてないだけかもしれないけど!




剣として生まれたからには、誰よりも強く。鋭く。何物をも切り裂く力が無くてはならない。特に、王に仕える「王剣」ともなれば尚更である。
自らの力で、国の運命を左右することだってあるのだ。それだけの強大な力を、利用しない手などある筈がない――!


******


「せいっ!」
「甘い。それでは掠り傷の一つすら付けられませんよ?」
「は、はい!」
剣を振りかざして襲い掛かる少女を、ブラッドレイは何時もと変わらない涼しい顔で受け流す。
ヒトツキ族と一口に言っても、その実力はピンからキリまで。才能の無い者は早い段階で折れていってしまう、厳しい社会だ。
「リオネル。貴女は折角才能があるのです、活かさなければ勿体無いとは思いませんか?」
「はい!」
リオネルと呼ばれた少女は、勢いよく踏み込んでブラッドレイに刺突を食らわせる。狙うのは、喉。
「……狙いは悪くないんですがねぇ」
「っ!」
すぅ、とブラッドレイが右手を突き出す。先程までは普通の掌だったのに、いつの間にか袖から覗く手は鋭い刃物と化していた。
ブラッドレイが右手を一振りすると、リオネルの剣は容易く軌道を変えられて空を斬る。直後、喉元に突き付けられた刃先。少しでも動けば斬られるという緊張感に、リオネルは微動だにできずに立ち尽くした。
「これはまぁ、経験の差でしょうか?訓練では負け知らずといえど、貴女はまだ実戦に出たことは無いと聞きます。人を斬ったことのある剣と無い剣では、その鋭さも重みも、何もかもが違う」
「人を……斬った剣」
ブラッドレイの言葉を受け、リオネルは小さく呟く。
「ええ、そうです。剣とは、戦いの中で人を斬る為の道具。その役目を果たせないのであれば、ただの錆びた鉄屑と同じですよ」
「訓練は終わりです」そう言ってブラッドレイは剣先を引っ込めた。リオネルも一礼し、剣を収める。
「……あの、王剣様」
「何でしょう?」
訓練場を後にするブラッドレイを追い掛け、リオネルはおずおずとその背中に声を掛けた。ブラッドレイは振り向かないながらも返事はしてくれる。どうやら、話を聞いてくれる気はあるらしい。
「王剣様は、今までどれだけの人を……その。斬ってきたんですか?」
「さて、どうでしょう?もう数えていませんから、分かりませんね」
「そんなに、沢山ですか?だから王剣様は強いんですか?」
「ふむ……相手にもよりますからね、斬った数と強さが比例するとは限りませんが。ああ、でも」
不意に足を止め、ブラッドレイは遠くを指差した。リオネルもその先に目をやる。
「少なくとも、弱い者はああなりますから。ある程度長生きしたヒトツキ族は、それなりの強さだと思っていいのでは?」
「……!」
リオネルが小さく息を呑む。
ブラッドレイの指す方向には、折れて砕け散ったヒトツキ族の欠片が散らばっていた。


「こんな……同族相手にやり過ぎです。かわいそう」
リオネルは折れた剣に駆け寄ると、散らばった欠片を拾い集める。ボロボロになった刃は素手で触れても斬れることは無く、錆ついてざらりとした手触りだ。
「まったく、本当にかわいそうですねぇ」
じゃり、と破片を踏み砕き、ブラッドレイはリオネルの傍らに立つ。冷たい目で散らばる破片を見下ろし、口元に笑みを浮かべた。
「自らの力を活かすこともできず、無様に折れた敗者達。本当に、愚かでかわいそうなことだ」
「っ!」
ブラッドレイの言葉に、リオネルは勢いよく顔を上げた。その顔は血の気が引き、真っ白になっている。
「いいですか、リオネル。覚えておきなさい?これが敗者の末路です。こうなりたくなければ、貴女も頑張って敵を斬り続けなさい。戦場では、敵を斬って勝つ以外に生き残る術は無いのですから」
「……王剣様」
「何ですか?」
「私達って、剣って、こんなになるまで戦わないといけないんですか?人を斬る以外に、何かできることは無いんですか?」
一縷の望みに賭け、リオネルが問う。しかし、ブラッドレイは「ありませんね」ときっぱり言い切った。
「先程も言いましたが、剣は人を斬るための道具。その目的を果たせなければ、それは最早剣ではありません」
「剣じゃ、ない」
「ええ。……私には縁が無い話ですが、力の無いヒトツキ族は装飾品となったり、斬る事を捨てて剣舞用となる者もいるそうですが。私に言わせれば、それらは全て鉄屑。何の価値もありません」
「……何の、価値も」
「ええ。……おや」
ふとブラッドレイが身を翻し、リオネルと距離を置いた。
それに気付いたのと同時に背後から殺気を感じ、リオネルは反射的に剣を構えた。振り向きざまに、一閃。目の前には、砕けて散っていく同族の姿。
「あ……!」
錆びついた破片が、頬を掠めていく。この人は、ブラッドレイが言うところの「弱者」だろうか?
一瞬の出来事に放心するリオネルに、ブラッドレイは言う。
「今のはなかなかでしたよ。その調子で、経験を積みなさい。そうすれば、貴女は強くなるでしょう」
張り付けたような笑顔のまま、ブラッドレイは何処かへと去っていく。
リオネルはその場に崩れ落ち、破片をぎゅっと抱きしめた。
「……ごめんね。ごめんなさい」
斬った瞬間の、同族の目が忘れられない。
ぼろぼろと零れた涙が破片に落ち、錆びた剣は小さくきらめいた。


******


「……おや」
「……これはこれは。お久し振りですです」
雑踏の中に見知った顔を見付け、立ち止まる。
「久しいですね、リオネル。……見たところ、折れるどころか欠けてすらいないようですが」
「ええ、お陰様で。……だって私、人を斬る剣じゃありませんからから」
数年前と何ら変わらない怪しい笑みを浮かべ、ブラッドレイは言う。
「そうでしょうねぇ。貴女からは、血の匂いが感じられない。……残念ですよ、折角見込みがあると思っていたのに」
「それはそれは。ご期待に応えられず申し訳ないですです」
口ではそう言うが、リオネルは誇らしげに胸を張っている。
戦う事を捨て、剣舞用となることを選んだ彼女は、一族にとっては恥なのかもしれない。しかし、本人はそんな生き方に満足しているのだ。
「……すっかり鈍ってしまったようですね。昔はもっときらめいていたと思うのですが……今の貴女は、ラスティ。錆びついてしまった鉄屑だ」
「錆びたつもりはありませんよ。舞台の上で、私はしっかり輝いてますます」
「ほう。剣を捨てて、飾りとなりましたか。いいでしょう、精々、その作り物の輝きに満足していなさい、ラスティ」
「貴方の方こそ、いつか返り討ちに合わないといいですね、リッパー」
一瞬だけ睨み合ったが、戦闘に発展することは無くお互い静かにすれ違う。
二本の剣の背中は段々と遠ざかり、やがて雑踏の中に消えた。
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橋谷あも

Author:橋谷あも
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