ログではない

特に絵は無かった。


追記に文章!
くろがみさんのお子さん方をお借りしています。有難う御座いました!
花街っ子の話。糸里(ゾロア♀)とか不出(ゾロアーク♂)がもちゃもちゃやってます。不出が貧乏くじひかされまくる体質で書いてて楽しかった……



こそりと物陰に隠れ、花街唯一の出入口である大門の様子を窺う。
門の傍には門番が二人立っている。一人は仮面を着けた男、不入。白いフード付きの着物を羽織った男は、灼錠。どちらも癖が強いと有名な番人だ。
「っ……!」
ぐっと扇子を握り締め、糸里は意を決したように門へと近付いて行った。


**********


「おや、お嬢さん。もうお帰りですか?」
「ええ。用事は済みました」
「お疲れさん。っと、大門切手は?あるか?」
「勿論」
にこりと笑い、娘は懐から大門切手を取り出した。門を出入りする者にとって必要不可欠な大門切手は、限られた者にしか与えられていない特権だ。これを所持していない女性は、一度門の中に入ってしまったが最後、もう門の外に出ることはできなくなってしまう。
灼錠は娘が掲げる大門切手をしばし眺めた後、にっこりと笑顔を浮かべた。
「うん、よし。通っていいぞ」
「有難う御座います」
軽く頭を下げ、娘は門を通り抜けていった。不入はその後姿を見送りながら、出門帳にさらさらと記録を取る。
「今の女性は、染物屋のお嬢さんですね」
「へぇ。詳しいな、不入」
「一応、門の中に誰がいるのかは把握してますよ。性別、種族、職業、分かってないと入出門者の管理なんてできませんからねぇ」
「そういうもんか?俺は単純に、勝手に出るな入るなって感じで仕事してるけどな」
「単純な数の足し引きじゃないんですけど?」
冗談交じりに交わされる門番達の声を背中に受け、娘は小さく息を吐いた。
門から見えない位置まで来ると、足を止めてそっと振り返る。……後には誰もいない。
「ふぅ……どうにか、抜け出せましたね」
呟くと、娘の姿は蜃気楼の様にゆらりと揺らめき、そのまま掻き消えた。後に残されたのは、長い黒髪を持つ少女――糸里の姿だ。
上品な藍染めの着物は黒く。大門切手は扇子に。全身に纏っていた幻影を解き、糸里は一直線に歩を進める。
「早く行かないと……。おとなしくしていてくれるといいんですが」


「不入先輩、灼錠先輩。お疲れ様です」
「おやおや、不出くん」
「お前、休みの日まで門に来んなよ。仕事中毒か?」
染物屋の娘に扮した糸里が門を出て後、不入と灼錠の元に訪れたのは不出だった。
今日は不出は非番の筈である。それが門まで来るとは、何か外に用事でもあるのかもしれない。
「なんだ、どっか行くのか?」
「はい。少し出ます」
灼錠の言葉に、不出が頷く。
「そうですか。しかし、いくら不出くんとはいえ顔パスはできませんねぇ。さ、出門帳にサインしていってもらいましょうか」
「分かってますよ」
ずずいと差し出された出門帳を受け取り、不出はぱらりとページを捲った。ずらりと並んだ出門者の名前に目を通していたが、とある名前を見た瞬間、ページを捲る手が止まる。
「……不入先輩、灼錠先輩」
「はい?」
「どうした?」
「この女なんですけど」
二人にも見える様に出門帳を開き、不出は一人の女性の名前を指差した。
「ん、誰だ?」
「灼錠くん、さっき通ったでしょう?染物屋のお嬢さんですよ。……で、不出くん。彼女が何か?」
不入が問い掛けると、不出は訝しげに眉を顰めて言う。
「この女、どうして出門記録があるんですか?まだ街の中にいますよ。先程、商店街で呉服屋と話し込んでいるのを見ました」
「まっさか!そんなわけ……なんだ?もしかして、脱走者か?」
笑い飛ばそうとした灼錠の声が、低く冷たいものに変わる。不入もまた、顎に手を当てて考えた風な様子だ。
「このお嬢さんに似た顔立ちの方は、男女問わず門の中にはいない筈です。人違いではないでしょう」
「変装か?」
「おそらく。ただ、大門切手を所持していたのが気になりますね。盗んだか、それとも偽造でしょうか?本物であれば、わざわざ他人に変装する必要なんてありません」
「盗みではないと思いますよ。窃盗犯なんていれば、籠女さんがすぐに捕まえるでしょうし」
「では、盗みの線は無しとしましょう」
頷きながら、不入は脳内に過去の入門者の顔を思い浮かべた。出門した者は除き、条件に合う者を次々とピックアップしていく。
「偽造が得意そうな人は……如何せん、各方面の職人も出入りしてますしねぇ。十五人といったところでしょうか」
「多いのか少ないのか分かんねぇな」
「ですね。姉さんに頼んで、街中にいるか確認してもらいます?」
不入と灼錠が話し合う傍ら、不出もまた黙々と思考を巡らせていた。
盗まず、偽造もせずに大門切手を所持するなんて、まるで魔法か、そうでなければ幻でも見たような気分だ。……幻?
「不入先輩」
ふいに思い付き、不出は不入を呼ぶ。
「何ですか、不出くん?」
「今、門の中に幻覚を見せられる者はどれだけいますか?」
「えーと、…七人ってところですかね」
「その中で、女は?」
「三人です」
「その中に遊女はいますか?」
「……不出くん、いいところに目を付けますねぇ。その条件でしたら、一人当てはまる」
にやりと笑い、不入は小さく手を打つ。
「へぇ、どこのどいつだ?足抜けとはいい度胸してんじゃねぇか。俺が連れてきてやるよ」
灼錠もまた、ぎらりと瞳を光らせた。その好戦的な笑みを抑えるように片手を上げ、不入は言う。
「糸里さんですよ。夕霧太夫のところの新造です。今のところ、他人に幻覚を見せられる遊女は彼女くらいしかいません」
「ああ、あの小さいのか!やってくれるじゃねぇか」
「すぐに追い掛けないといけませんね。すみませんが不出くん、出掛ける前に姉さんが門番長を呼んできてくれますか?門の警備を代わってもらわないと」
不入が言うと、不出は小さく首を振る。
「いいですよ、先輩。俺が行きます」
「でも、君は今日は非番でしょう?」
「別に、大した用があるわけじゃないので。それに、灼錠先輩に任せるとあの新造……間違いなく死ぬでしょう?」
「それは否定しませんが」
「お前等、聞こえてんぞ?」
少しだけ眉間に皺を寄せてみせるが、灼錠は否定しなかった。それどころか、明るく笑っている始末だ。漏れ出す殺気を隠そうともせず、がしがしと頭をかく。
「ま、確かにいきなり俺が行くのもなー。一応は連れ戻すのがルールだし。ひとまず任せていいか?不出」
「はい。行ってきます」
ばんっと灼錠に背中を叩かれ、押し出されるように不出は門を出る。不入は腕を持ち上げ、門の外を差した。
「あのお嬢さんは、あちらに行きましたよ。それ以上の事は分かりませんが……不出くんならすぐに追い付くでしょう。ちゃんと連れ戻すように。いいですね?」
「了解」
こくりと頷くと、不出は一歩踏み出す。その足取りは最早ただの青年ではなく、一人の門番としてのものだった。


*********


この道は初めてではないが、普段は夕霧や働いている妓楼の者が同行している。一人で歩くとなると、随分と雰囲気が変わるものだ。糸里は時折知らぬ道であるかのように周囲を見回しながら、歩を進めていく。
門を出てからしばらく経つが、今のところ異変は無い。追っ手を警戒していたのも杞憂だったようだ。
「この調子なら、すぐに行けますね。……しかし、行きは良くとも帰りは恐いものです」
帰路の事を思い、糸里は小さく溜息を吐く。決して足抜けなど考えてはいないが……もしも門を出たことがばれたら、そう思われても仕方がないだろう。どのような折檻を受けるか、考えるだけでも恐ろしい。
「不出様がいらっしゃいませんでしたし、そう簡単には見破れないと思いますけど……」
同族で、強く鮮明な幻影を操る門番。もし彼がいたら、糸里の幻影など一瞬で見破られていた筈だ。そこだけは幸運だったと言える。
少しだけ肩の力を抜いて、糸里が歩き出した直後。
「っ……!?」
ひやり、と背中に冷たいものを感じとり、糸里は背後を振り返った。
歩いてきた道の向こう、遥か遠くの方から、何か赤いものが地面の上を滑るように近付いてくるのが見える。
「あれ、は……」
じっと見詰めていると、段々と輪郭がはっきりしてきた。近付いてくるのは、血のように赤い彼岸花だ。何も無かった地面に、我先にと大量の花が咲き出している。
赤い花畑は地面を覆い尽くすように広がっていくと、みるみるうちに糸里を通り越して遥か彼方へと伸びていった。
「これは……不出様の幻影?」
何時だったか、夕霧に聞いたことがある。不出は脱走者を追う際に、逃走経路となるであろう道を彼岸花で覆い尽くす。花が揺れることで脱走者の位置を探り当てるセンサーとなり、それと同時に死者への手向けの花でもある……夕霧はそう語っていた。
頭では幻影だと分かっていても、むせかえるような花の香りと質量に圧倒され、まるで現実に花が咲いているかのように錯覚してしまう。
迂闊に動いて花畑を揺らしては、不出に位置を知られてしまう。糸里は身動きを取ることができず、静かにその場に立ち尽くした。彼の幻影の効果が及ぶ範囲がどれ程のものかは分からないが……はたして遠くにいるのか、近くにいるのか。いずれにせよ警戒するに越したことはない。
「……」
糸里が息を潜めて様子を窺っていると、やがて遠くに黒い影が見えた。影は真っ直ぐ糸里に近付いてくる。どうやら、見つかってしまったらしい。
「……最悪です」
ぼそりと呟き、糸里は駆け出した。咲き乱れる彼岸花をかき分け、前へ前へと進む。
ちら、と後を振り返れば、何時の間に接近していたのだろうか?黒い影はもう目前に迫っていた。少し手を伸ばせば、不出の指先は糸里へと届くだろう。
これは、幻影だろうか?それとも本物?
それすらも分からず、糸里はただひたすらに走る。不出が腕を伸ばし、糸里に触れようとした瞬間――
「小娘、脱走か?」
「え?」
頭上から降ってきた声に、糸里が顔を上げる。それと同時に、頭上を切り裂くように何かが掠めていった。
驚いて振り向けば、背後に迫っていた不出の胸に深々と手裏剣が刺さっていた。動きの止まった不出はゆらりと煙のように掻き消え、乾いた音を立てて手裏剣が地面に落ちる。
「幻影、でしたか……」
おそらく、不出自身の幻影を見せることで焦った脱走者が動くのを狙ったのだろう。まんまと罠にはまってしまった。
「あの門番の狐小僧か。頑張ったようだが、この程度じゃあまだまだだな」
再度聞こえた声に、糸里は視線を上へと滑らせる。街道沿いに軒を連ねる商家の屋根、そこには悠々たる面持ちで糸里を見据える男の姿があった。
「丹波様」
花街最強と謳われる忍頭、丹波。
糸里は深々と頭を下げると、丹波に礼を言う。
「有難う御座いました、丹波様」
「気にするな、昼寝を邪魔された腹いせみたいなものだからな。……それより小娘、先程の質問だが。脱走か?」
冗談交じりの口調で丹波が問う。まさか、本気で脱走を試みたなどとは思っていないだろう。糸里も至極冷静に応える。
「そのようなことは致しません。私はただ、綴先生に御用があって出てきただけです。……この様子だと、もしかしたら葬儀屋にも用ができるかもしれませんが」
糸里はちらりと走り抜けてきた道を振り返る。
丹波のおかげで幻影の不出は消えたが、きっと本物にも気付かれている頃だろう。位置が特定されてしまった今、追い付かれるのは時間の問題だ。
「葬儀費用なんて出す余裕はありませんし、できれば避けたいのですけれど」
糸里が小さく溜息を吐くと、丹波は肩を震わせて笑う。
「ふ、はははっ!葬儀屋か。それはいい、予約しておけ。……まぁ」
「丹波様?」
ふわりと音も無く、丹波は地上へと舞い降りた。風圧で彼岸花の花弁が舞い上がり、頬を撫でていく。
「お前の葬儀じゃあないがな」
恐ろしく、しかしどこか茶目っ気を含んだ笑みを浮かべ、丹波は糸里の腰に腕を回した。そのままぐいと抱え上げ、糸里を連れたまま再度屋根の上へと舞い上がる。
「丹波様……一体、どのような意味でしょう?」
首を傾げる糸里に、丹波は「分からないか?」とでも言いたげに視線を寄越す。
「お前、綴に用があるんだろう?」
「はい。実は、姉女郎が倒れてしまいまして……。急いで診て頂きたいのですが、近隣の医者は別の患者にかかりっきりなんです。なので、綴先生を呼びに」
「そうか。それじゃあ、追っ手なんぞに構っている暇は無いな。眠気覚ましに遊んでやろうかとも思ったが……速い方がいいだろう?」
「丹波様?」
「俺が送っていってやる。もたもたしていると、狐の小僧に追い付かれるぞ」
言いながら、丹波は遠くを指差す。糸里がその指の先に視線をやると、こちらへ向かってくる影が見えた。……今度こそ、本物の不出だ。間違いない。
「っ!」
ぐっと身を固くする糸里の傍らで、丹波はほら、と腕を広げる。
「行くぞ小娘。それとも、あの小僧と命がけの鬼ごっこでもするか?」
「……それは、流石に遠慮したいですね」
不出と鬼ごっこだなんて、命がいくつあっても足りない。糸里は逃げ込むように丹波の腕の中に納まる。
「よし、しっかり捕まれ。間違っても落ちるなよ?」
「丹波様も、間違っても落とさないでくださいな」
「なかなか言うな、小娘」
ニヤリと笑うと、丹波は軽やかに屋根を蹴った。


丹波に抱えられて空路を行く中、糸里はちらりと地上に目をやる。
いつの間にか、赤く染まった地面は土色に戻っていた。不出の姿は見えないが、無事に逃げられたのだろうか?
「丹波様」
糸里が呼ぶと、丹波は「分かっている」と面倒臭そうに言った。
「まったく、しつこい小僧だな。おまけに、いくら俺がお前を抱えているとはいえなかなか速い」
「え?」
「ん、何だ。お前も気付いたんじゃないのか?距離はあるがあの小僧、俺達に付いてきてるぞ」
ふわりと近くの建物の屋根に舞い降りると、丹波は土色の地面を見る。
「あの小僧……俺達の居場所を掴んだもんで、幻影を解いたな。余計な力を使わずに追跡に集中するつもりか」
「それは……困りましたね」
「お前、本当に困ってるのか?」
相変わらずの涼しい顔で言う糸里に、丹波は愉快そうに笑う。
「いいえ、あまり」
「だろうな。……しかし、捕まる気がしないとはいえ邪魔なものは邪魔だ。このまま撒いたところで、またあの花を咲かせてくるだろうしな。……適当に足止めしておくか」
言うと、丹波は指で笛を作り、ピィッと短く鳴らした。
「今のは……」
「少し鬼ごっこにも飽きてきたからな、代役を呼んだ。……ほら、来たぞ」
丹波が指差したのは、目的地である綴の診療所がある方角。そちらから、小さな影が猛スピードで近付いてきていた。
「まぁ。お早い御到着ですね」
「丁度近くにいたみたいだな。……しかもあいつか」
影は真っ直ぐに駆け寄ってくると、丹波の眼前で停止した。膝をつき、深々と首を垂れる。
「頭領。玉兎、参上致しました」
「ご苦労」
影――玉兎は顔を上げると、丹波と糸里を交互に見た。不思議そうに首を傾げ、尋ねる。
「あの……頭領。そちらの方は、確か」
「ああ。綴に用があるらしくてな、連れていくところだ」
「成程。……それで、一体何の御用でしょうか?」
「玉兎。俺がこいつを連れていく間、あれの足止めをしておけ」
「あれ……?」
丹波に命じられ、玉兎が地上へと目をやる。よくよく見てみると、道の向こうから走ってくる人影があるようだ。時折辺りを見回し、何かを捜しているように見える。
「あの人ですね?」
「そうだ。手段は任せる」
「はい」
頷く玉兎の肩に手を置くと、丹波はそっと玉兎の耳に口を寄せた。糸里に聞こえないよう、小声で囁く。
「大丈夫だとは思うが……もし失敗したら、分かるな?俺は手加減なんか知らないからな、お前が泣くことになるかもしれん」
「頭領……?」
「じゃあな、任せたぞ」
意味が分からずにいる玉兎にニヤリと笑い、丹波は糸里を連れて飛び去った。
遠ざかる背中を見送ると、玉兎は下された命令に従い道を塞ぐように地上に降り立つ。
「失敗したら、泣く……?それって、どういう」
首を傾げる玉兎だったが、その疑問はすぐに解消された。
待ち受けていた人物が眼前に迫り、その顔を見た瞬間。玉兎は驚きの声を上げる。
「いっ……不出さん!?」
「玉兎、通してもらうぞ!」
不出は玉兎を一瞥すると、その脇をすり抜けるように駆け抜けていく。
一瞬反応が遅れたが、黙って見逃すわけにはいかない。玉兎も振り返り、不出の行く手を遮るようにクナイを投げた。
「不出さん、待ってください!」
「すまないが、これも仕事だ。待てない」
「き、今日は非番の筈じゃ?」
「休日出勤だ!」
本来の穏やかさは鳴りを潜め、不出は全身から殺気を放っている。
「通してもらうぞ、玉兎。今ならまだ間に合う、あの新造を引き渡せ!」
「っ……!だ、駄目です。できません!」
丹波からの命令は絶対だ。不出を先に行かせることはできない。それに……
「不出さん、糸里さんを連れていったのは頭領ですよ?いくら不出さんが強くても、頭領には」
「分かっている。しかし、他の者に示しがつかないだろう?丹波様が関わっているからといって、ただで見過ごす訳にはいかない」
じり、と不出が半歩前に出た。
もしも不出が丹波に追い付けば、丹波はきっと不出を殺してしまうだろう。……それは、確かに玉兎は泣くかもしれない。
「……っ!御免なさい。頭領のご命令と、不出さんの為です!」
不出を守るには、ここで自分が食い止めるしかないのだ。玉兎は構えを取り、不出の前に立ちはだかる。
「ここは、絶対に通しません!」
「……ならば、無理矢理にでも通るのみ!」
しばし睨み合いが続き……やがて、どちらからともなく地面を蹴った。


**********


「綴、いるか?」
「そんなに大声で呼ばなくとも、聞こえていんす」
聞き慣れた丹波の声に、綴はゆったりとした口調で応えた。今日は重症の患者もおらず、比較的穏やかな日になると思っていたのに。一体、何の用だろうか?
からからと診療所の戸を開くと、きっと屋根の上にでもいるのだろう。目の前に丹波の姿は無い。
「丹波。用があるのなら降りてきなんし」
「まぁ待て。……ほら、怪我するなよ」
「きゃっ!」
綴が呼び掛けると、丹波は屋根の上から何か……いや、誰かを落としてきた。
また死体でも持ってきたか?一瞬そう思ったが、落とした時に小さく悲鳴が聞こえた。しかも、聞き覚えのある声だ。綴は慌てて、落とされた人物に手を差し伸べる。
「糸里、大丈夫でありんすか?」
「は、はい……。少しだけ足を捻ったようですが、概ね無事です」
丹波に屋根から落とされ、糸里は珍しく瞳を丸くしている。流石の彼女でも驚いたらしい。
「丹波!何てことを……!」
「そう怒るな、少し足を痛めただけだろう?死ぬこと以外は掠り傷だというしな」
「そういう問題ではありんせん!ああほら、糸里は中に入りなんし。手当てをしんしょう」
綴が糸里の手を引くと、糸里は小さく首を振った。
「綴先生、私はいいですから。夕霧姐さんのところに行ってはくださいませんか?」
「夕霧?」
「はい」
糸里の言葉に、綴は眉をひそめる。
「夕霧がどうかしんしたか?」
「夕霧姐さん、体を壊してしまって。近所の医者も手が空いている者がいないんです。綴先生、はやく」
お願いします。
そう言って何度も頭を下げる糸里を、綴は手で制す。
「糸里、顔を上げておくんなんし。分かりんした、すぐに夕霧のところに行きんしょう」
「あ……有り難う御座います、綴先生」
綴に礼を言い、糸里はちらりと丹波を見る。何も言わないが、その顔は「急いで綴を連れていってくれ」と語っていた。
「ったく、人使いの荒い小娘だ」
丹波はガシガシと頭をかくと、綴に向かって言う。
「綴、さっさと準備しろ。すぐに出るぞ」
「言われなくとも」
綴は頷くと、治療に必要な道具や薬を取りに診療所の中へと入っていく。
その後姿を見ながら、何ともなしに丹波が言った。
「そうだ、小娘」
「何でしょう?」
「残念だが、いくら俺といえど一度に二人は運べん。お前はここで留守番でもしていろ」
まぁ、当然といえば当然のことだ。糸里は驚いた風もなく、淡々と答える。
「お気遣いなく。私なら歩いて戻ります」
「歩く?その足でか?」
丹波はにやりと笑い、綴に声を掛ける。
「おい綴、どう思う?この小娘、この足で歩くと言っているぞ?」
「糸里、我慢するのは止めておくんなんし。その足で歩くのは辛いでありんしょう?それに、疲れている筈でありんす」
「ですが……」
「患者に無理をさせるつもりはありんせん。……凛!」
糸里は難色を示したが、綴も医者として退くわけにはいかない。診療所の奥へと声を掛け、助手の凛を呼ぶ。
「凛、こちらに来ておくんなんし」
「はいはいー。何でございましょうか綴様?ややっ、糸里様!」
呼ばれて顔を出した凛は、糸里の姿を見付け瞳を輝かせる。
「お久し振りで御座います~。糸里様、今日は如何なさいました?」
「凛。糸里は怪我をしていんす。手当てをしてあげておくんなんし。それと、私は出掛けんすから、二人で留守番をお願いしんす」
「かしこまりました~。ささっ、糸里様は中へどうぞです~」
凛に手を引かれ、糸里は戸惑いながらも診療所へと足を踏み入れる。綴はすれ違いざま、小さな声で糸里に言った。
「門番衆と、お前のところの楼主達には丹波が無理に連れ出したと伝えておく。しばらくは、凛とゆっくり休みなんし」
「あ……」
礼を言おうと糸里が振り返ったが、一瞬早く綴は丹波の腕に抱かれ大空へと飛び去って行った。
糸里はその場で深々と頭を下げると、小さく微笑んで凛に言う。
「凛。丹波様も、綴先生も。とてもお優しくて素敵な方達ですね」
ここまで送り届け、やり方は少々乱暴だがすぐに帰らずに済む理由を作ってくれた丹波。夕霧の診察を請け負ってくれただけでなく、糸里が罰を受けないように気を回してくれた綴。二人の気遣いに緊張の糸が切れ、糸里はぎゅっと凛の手を握った。
「今度、何かお礼をしないといけませんね。ねぇ凛、何が喜ばれると思います?」
「丹波様は分かりませんが、綴様は糸里様が元気になられるのが一番お喜びになりますよ~。さっ、早く治療を致しましょう~」
「ふふ、よろしくお願いします」
「お任せください~!」
痛む足すら、今は嬉しいと思える。
ゆっくりとした足取りで、二人は診療所の奥へと消えていった。


「ところで丹波」
「何だ?」
診療所を出てすぐ、綴は丹波に問い掛けた。
「私のところに来るまで、何も無かった……ということはないでありんしょう?きっと、追っ手がいた筈でありんす」
「まぁな」
ちら、と綴が丹波を見る。何も言わないが、その視線は「殺したか?」と言わんばかりだ。
丹波は唇の端を吊り上げ、行く先を見据える。
「いいや?下手打ってなければの話だが、この先で遊んでいると思うぞ」
「やれやれ……余計なことはしないでおくんなんし。糸里の立場が危うくなりんす」
「そうかい、そいつは悪かったな」
決して悪びれた風も無く、丹波は意地の悪い笑みを浮かべた。


**********


「破っ!」
玉兎が投げたクナイが、不出の腹に刺さった。急所は外しているが、決して浅い傷ではない筈だ。駄目押しにもう一投すると、不出の姿が赤い花弁となって散る。
思った通り、幻影による身代わりだ。本物の不出は……!
僅かな気配と勘を頼りに、玉兎は大きく足を上げて回し蹴りを放った。まるで刃物の様に鋭いそれは、見事に玉兎を追い越そうと脇をすり抜ける不出に命中する。
「ぐっ……!」
蹴りの威力に押され、不出の体は後方へと吹き飛ばされた。強く地面に叩き付けられるが、どうにか受け身を取り即座に体勢を立て直す。
先程から、ずっとこのようなやり取りを繰り返してばかりだ。不出が進めば玉兎が押し返し、両者共に最初に立っていた場所から殆ど動いていない。
「いい加減に、諦めてください!」
「断る!」
玉兎が何度説得を試みても、不出の意思は変わらなかった。
「遊女を逃がすわけにはいかない。たとえ、どのような理由があろうとだ!」
「でっ、でもっ!彼女も逃げ出したと決まったわけでは……!少しお出掛けしただけで、すぐに帰るかもしれませんよ?」
「信用ならん!」
不出は忌まわしげに顔を歪め、小刀を取り出す。
あのような場所に、自ら戻ろうと思う女がいるか?そんな女、この世のどこを捜せば見付かるというのだ!
「玉兎、忍のお前には関係ないかもしれないが……あの街にとって、女は重要な『商品』だ。勝手にいなくなられては困る」
小刀を構え、不出は玉兎に斬りかかる。玉兎もまたクナイで捌き、高く不快な金属音が鳴り響いた。
時折幻影の刃を交えてくり出される不出の連撃に傷付きながらも、玉兎は怯むことなく大きく脚を蹴り上げる。不出はその一撃を寸でのところで避けると、玉兎の足首を掴んだ。
一瞬の膠着状態に陥ったが、先に動いたのは玉兎だった。
「もう、終わりにしましょう!」
捕まれた足を軸に、体を持ち上げる。空いている方の足で踏み付けるように不出の腹を蹴り抜き、地面へと叩き付けた。
「このっ……!」
「きゃっ!?」
しかし、不出もただではやられなかった。掴んだままの玉兎の足首を放さず、自分諸共地面へと引き摺り倒す。
不出の腹に馬乗りになるように倒れ込んだ玉兎は、すぐさまクナイを不出の喉に突き付けた。それと同時に、首筋に冷たい感触を覚える。不出もまた、小刀を玉兎へと向けて不敵な笑みを浮かべていた。
「……私の方が、圧倒的に有利ですよ?」
「できるものなら殺ってみろ。ただし、その時はお前も一緒だ」
刃先が互いの首にゆっくりと押し当てられ、もう少しで先端が突き刺さる――その瞬間。
「ったく、血の気の多い連中だな」
「っ!!」
手に痛みを覚え、両者共に武器を取り落した。一瞬のことだったが、どうやらどこからか投げられた石によって獲物を弾き飛ばされたらしい。
「なかなかお楽しみのようじゃないか。なぁ、玉兎?」
唖然とする二人を笑う様に、頭上から声が降ってくる。
「たっ……丹波様!」
「足止めご苦労」
見上げれば、傍らの建物の屋根に立ち、丹波がくつくつと笑いを堪えている。その腕に抱いているのは、糸里ではなく綴だ。
丹波はふわりと屋根から降りると、綴を抱いたまま玉兎へと歩み寄る。
「玉兎、そこを退け」
「は、はい」
命じられ、玉兎はそっと不出の上から身を浮かせた。自由になった体を起こそうと不出が身を捩ると、丹波は冷たい声で言う。
「おい。俺は、お前に動いていいとは言っていない」
「ぐっ!」
まるで不出を地面に縫い付けるように、丹波は彼の腹を踏み抜いた。ぐりぐりと足をめり込ませ、執拗に嬲る。
内臓が傷付いたのだろう。口の端に血を滲ませながらも、不出は丹波に向かって声を上げた。
「たっ……んば、さま」
「お、まだ喋れるのか?若造とはいえ、流石はあの門番長が鍛えただけのことはある」
「丹波、様。あの娘を、かえ」
「断る。第一、そういうのは俺じゃなくて『お医者様』に言えよな?あの小娘は、今はこいつの患者だ」
丹波は軽く腕を持ち上げ、綴を示す。
不出が説明を求めるように綴に視線を移すと、綴は小さく頷いて言った。
「糸里は今、怪我をしていんす。治るまで、無理をさせるわけにはいきんせん。私が預かりんす」
「勝手な、ことをっ……!」
「たとえ勝手でありんしょうと、医者として当然のことでありんす。それに、糸里の怪我は丹波のせいでありんす。お詫びと言ってはなんでありんすが、面倒を見させておくんなんし」
「だがっ!」
「あーったく。うるせぇな」
ぐっと足に力を籠め、丹波は不出の言葉を遮る。
「がはっ……!」
「ごちゃごちゃ煩いんだよ。いいか、あの小娘は俺が連れ出した。で、怪我させたから治るまで責任を持って面倒見る。簡単な話だろ?」
「っ……!」
「細かいこと気にするなよ。お前がちょーっと目ェ瞑ればいいだけの話だ。それだけで全てが丸く収まる。なぁ?」
「そう、言って……逃がされ、たら、困ります」
「んなこたしねぇよ」
「ど、ですかね……?」
「ちっ。疑り深い若造だ」
こうして話していても埒が明かない。綴を送り届けなければいけないというのに、このような問答で時間を食う派目になるとは。
丹波は苛立ちを隠す事無く、足を高く蹴り上げた。そして、勢いよく不出を踏み付ける。
「っがぁっ……!」
「そんなに信用できねぇって言うなら、お前も一緒に入院してな。そうすれば、嫌でもあの小娘を監視できるだろ」
がつがつと不出の体を蹴りながら、丹波は淡々と言う。
最初は苦しげな呻き声を上げていた不出だったが、いつの間にかうんともすんとも言わなくなっていた。どうやら、気を失ったらしい。
不出が動かなくなったことを確認すると、丹波は不出から足を退け、一連の出来事に硬直していた玉兎に声を掛ける。
「玉兎」
「はっ……はい!」
「次の命令だ。こいつを診療所に運んでおけ。これだけやっておけば無いとは思うが……もし俺達が戻る前に目が覚めるようなことがあれば、小娘を連れて帰らないようにもう一度蹴って寝かせておけ」
「はっ!」
「診療所の薬は好きに使うといい。私が戻るまで、宜しく頼みんす」
「かしこまりました」
玉兎が深々と頭を下げ、視線を戻した時には既に丹波と綴はいなくなっていた。二人がいなくなると、玉兎は急いで倒れる不出に駆け寄り、その身体を起こした。
口元の血を拭って耳を寄せれば、弱くはあるが呼吸音が聞こえる。ボロボロになりはしたが、命に別条は無さそうだ。
「良かった……!不出さんが、生きてて」
ほっと胸を撫で下ろし、玉兎は不出の体を担ぎ上げようとしたが――
「……探幽さん。探幽さん!いらっしゃいませんか!?」
「はい。何でしょうか、玉兎様?」
玉兎が呼ぶと、どこからともなく座敷わらしの少女、探幽が姿を現す。
神出鬼没の彼女ではあるが、毎度のこととなればもう慣れたものだ。玉兎は驚いた様子も無く、早速本題に入った。
「探幽さん、鬼灯さんか天海さんを呼んできてくれませんか?不出さんを綴先生の診療所へ運びたいんですけれど……私じゃ、その。運べなくて」
「あらまぁ、それは一大事ですわね。少々お待ちくださいな、お呼びしてまいります」
頷くと、探幽の姿はすぅ、と消えていった。あとは、人が来るまで待つしかない。
腕の中の体温を確かめるように、玉兎はぎゅっと不出を抱き締めていた。


**********


「……?」
ゆっくりと瞼を開き、不出はぼんやりとした頭で状況を確認する。
自分はどうやら、布団に寝かされているらしい。目の前には、見慣れぬ天井。痛む体で寝返りを打てば、枕元には黒い着物の少年が座っていた。
「ややっ、お目覚めですか~」
「……お前は」
「綴様~!お目覚めになりましたよ~!」
不出の目覚めを受け、少年――凛が綴を呼ぶ。程なくして、部屋の戸が開き綴が顔を出した。
「目が覚めんしたか。気分はどうでありんすか?」
「……あまり、よくは無い、な」
「そうでありんすか、それは結構。凛、お前は席を外しておくんなんし」
「かしこまりました~」
凛を退席させ、綴が不出の枕元に腰を下ろす。不出は身体の痛みを堪えながら、声を絞り出して綴に問い掛けた。
「あれから、どれだけ経った?」
「二日。お前、ずっと目が覚めなかったんでありんすよ」
「あの新造は?」
「心配せずとも、ここにいんす。怪我も良くなって、今は私の手伝いをしてくれていんす」
「門番と、あいつのところの楼主は」
「私と丹波で話を付けた。糸里の罪は不問、お前も怪我が治るまでここで療養でありんす」
「……そうか」
結局、丸く収まったというわけか。
不出は細く溜息を吐くと、そっと腹を撫でた。生きているということは手加減されていたに違いないが、丹波にやられた傷はお世辞にも浅いものではない。少し撫でただけでも、びりびりと不快な痛みが走った。
「っ……!」
「おとなしくしていろ。まったく、夕霧も糸里も、お前まで。安静という言葉を知らないのでありんしょうか」
「……すみません」
糸里の罪が不問となるのであれば、もう門番として気を張る必要はない。
不出は体の力を抜き、布団へと身を沈める。
「綴先生。この怪我……治るまで、どれ程かかりますか?」
「普通に動くだけならば、三、四日もあれば十分でありんしょう。早く治したければ、安静にしていること。夕霧も、早く治すように言っていんしたよ?お前と同伴でないと糸里が帰ってこられないから、と」
「そうですか……それなら、できるだけおとなしくしていることにします」
「それでいい。……さ、もう少し寝ているといい。動けるようになりんしたら、早速リハビリをしんす。今のうちに休んでおいておくんなんし」
不出に布団を掛け直し、綴はそっと立ち上がる。
部屋の戸を閉める間際、優しく言った。
「おやすみ」
「……おやすみなさい」
綴の声に導かれるように、不出はそっと目を閉じた。


ぱたん、と戸を閉めて部屋を出ると、廊下には薬箱を持った糸里が立っていた。
「糸里。どうかしんしたか?」
「あの……凛が、言っていたので。不出様があまり気分がよろしくないと」
「ああ……それで、来てくれたんでありんすね」
ちら、と糸里が閉められた戸を見る。入っていいものか迷っているようだ。
「先生」
「不出なら、今は休んでいる。また後で顔を見せてやりなんし」
「……はい。薬、棚に戻しておきますね」
こくんと頷くと、糸里は踵を返す。
怪我はすっかり良くなったが、その足取りは重い。綴は目を細め、糸里に声を掛けた。
「糸里」
「はい?」
「お前……あんな風に追い掛けられたというのに、よく不出の心配ができんすね?場合によっては、死んでいたかもしれないのに」
「え……ああ、はい」
糸里は合点がいった、という顔で答える。
「不出様も、仕事ですから。いくら丹波様が手を貸してくださったとはいえ、夕霧姐さんの為とはいえ……特別扱いできないのは当然です。別に、何もしなければいい人ですし」
「しかし」
「それに」
綴の言葉を遮り、糸里は小さく笑って言う。
「綴先生、いつも仰っているじゃないですか。一度治すと約束したら必ず治すと。凛も、ずっと不出様のことを心配していました。ですから……私も、早く治るようお手伝いさせて頂きたく」
「糸里」
「救える命があるのなら、医者として当然でしょう?私は医者ではありませんが……この二日間お手伝いさせて頂いて、そのお考えは理解できたつもりです」
ぺこりと頭を下げると、糸里はふと思い出したように言った。
「そういえば、綴先生。あとで玉兎様がいらっしゃるそうですよ?不出様のお見舞いに来られるとのことです」
「そうか。それでは糸里、急いで凛と一緒に茶菓子を買いに行っておくんなんし。薬は私が戻しておきんすから」
「はい。……凛、凛!出掛けますよ!」
綴に薬箱を渡すと、糸里はぱたぱたと足音を立てて凛を呼びに行った。
あんなに大きな足音を立てて、遊女としてははしたないことこの上ない。しかしその表情は穏やかで、年相応の少女らしさがあった。
糸里はこの二日間で、随分と多くの表情を見せるようになった。……このまま、ここに置いておければ。
「……なんて、糸里に失礼でありんすね」
小さく首を振り、綴は呟く。たとえどのような環境であろうと、本人が選んだのであれば口出しする権利など無いのだ。
「せめて、不出にはゆぅっくり傷を治してもらいんしょうか、ね」
少しだけ意地の悪い笑みを浮かべると、綴は薬箱を持ち直し歩き出した。
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橋谷あも

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